Digital Scopes

イーサネット物理層解析
イーサネット(IEEE 802.3)



1000Base-T モード1のマスク・テスト結果

イーサネットは、今日最も幅広く普及しているコンピュータ・インタフェース規格のひとつです。それだけに相互接続性の面から規格に定められた試験の重要性が叫ばれています。特に、一般化が進む1000Base-T、いわゆるギガビット・イーサネットは、その高速転送速度から厳格な試験が規定されています。また、下位互換性も重要な課題であり、10Base-Tの試験も行う必要があります。

イーサネット・テスト・ソリューション
QPHY-ENET

主機能

QPHY-ENETは、レクロイの新しいQualiPHY自動テスト/レポート作成ソフトウェアに対応し、電気的なコンプライアンス・テスト(1000Base-T、100Base-TX、10Base-T規格)を実施するソフトウェア・オプション・パッケージです 。

QualiPHYメニューからコンプライアンス・テスト項目を選択すると、そのテストが自動的に開始され、必要に応じて表示される様々なメッセージや接続図に従い操作をするだけです 。

テストが完了すると、QualiPHYはテスト結果のレポートをPDF形式、HTML形式、またはXML形式で作成します。ジッタ・テストとパルス・マスク・テストは自動波形位置合わせ機能を使用して行い 、すべてのテスト結果にテスト対象の規格に応じてパス/フェイルの判定が示されます。10Base-Tパルス・マスク・テストもサポートしており、このテストは付属のコンプライアンス・マスクを使用して行います。


1000Base-T トランスミッタ・テスト・モード1の波形

新しいテスト・フィクスチャ・キットは、IEEE仕様およびANSI仕様で規定されている3種類の負荷と規格の条件のすべてに対応しています。

1000Base-T テスト・モード2


図1:1000Base-Tモード2のテスト

マスター・ジッタ・テスト。図1は、入力信号(上のグリッド)とジッタ・トラック波形(下のグリッド)を示しています。ジッタ・トラックはジッタ量と時間の関係を表しています。測定結果はグリッドの下に表示されます。このパッケージではモード3のスレーブ・ジッタ・テストもサポートしています。


トランスミッタ・テスト・モード2および3の波形例

1000Base-T テスト・モード4

図2は伝送歪テストを示しています。この歪テストでは、PAM-5符号化信号の数学的モデルによって生成された理論的波形との比較に基づき、被測定信号のエラーを測定します。5.4 V(DUT入力で2.7 V)電圧レベル、20.833 MHzの妨害信号を付加することができます。
このテストでは、10 mVの分解能テスト要件に対応するために、高度なアベレージング機能を使用します。


図2:1000Base-T モード4のテスト

QPHY-ENETソフトウェア・パッケージにおける
100Base-TX / 10Base-Tテスト

QPHY-ENETソフトウェア・パッケージは、IEEE 802.3-2005とANSI INCITS 263-1995 (R2000)で規定されている100Base-TX / 10Base-Tテストもサポートしています。図3は100Base-TXマスク・テスト結果を示しています。このテストは、規格に適合した信号ではマスク障害が発生することがないため、一般的によく使用されます。


図3:100Base-TX ツイストペア・アクティブ出力インタフェースのマスク・テスト結果

10Base-T 差動出力電圧マスク・テスト


図4:10Base-T DOV外部マスク・テスト

図4は10Base-T 差動出力電圧(DOV: Differential Output Voltage)マスク・テストを示しています。このテストは、100Ωのターミネーションにかかる値として測定される、ピーク差動電圧の絶対値として定義されます。マスク・テストではパルスの形状を評価します。


図5:接続図およびメッセージ・ボックス


図6:メッセージ・ボックス

イーサーネットのテストを実施するには、テストのための様々なセットアップと接続を行う必要があります。 QualiPHYでは、分りやすい接続図とメッセージ・ボックス(図5および6を参照)を利用し、極めて簡単にセットアップしてテストを実行することができます。接続図の下に表示されるメッセージ・ボックスの指示に従い、ジャンパー・ピンを変更してテストを行うことができます。Gigconf(DUTメーカーから提供されるMS-DOSテスト・ソフトウェア)などを使用してテスト信号を変更する必要があるときは、メッセージ・ボックスが表示されます。


図7:コンプライアンス・テスト項目のセットアップ、
およびプリセット・テスト手順の選択メニュー

図7はイーサーネット・テスト項目とプリセットされているテスト手順を示しています。各テスト項目は設定メニューから選択できます。既存の設定をコピーして編集すれば、ユーザー独自にカスタマイズしたテスト・シーケンスを作成できます(プリセットされているテスト手順は変更できません)。

テスト終了後に、QPHY-ENETソフトウェア・パッケージはテスト結果のレポート(図8を参照)を作成します。このレポートのファイル形式は、ユーザーの要件に合わせてHTML形式、PDF形式、またはXML形式を選択できます。


図8:ENETテスト結果のレポート

各測定結果は、パス(合格)またはフェイル(不合格)のマーク付きで集計表に示されます。テスト時の波形を示す関連画面のスクリーンダンプなどの詳しい情報については、レポートの「詳細」セクションを参照してください。

これらのレポートには、コンプライアンス・テストに使用した計測器に関するあらゆる情報が含まれています。

TF-ENET-B

TF-ENET-Bは、全3種類のイーサーネット規格(10/100/1000Base-T)をテストする場合に必要です。 デジタル・オシロスコープとの信号接続には、付加回路(プローブなど)からの影響を避けるためにSMAケーブルを使用しています。テスト・フィクスチャは、1000Base-Tで妨害信号のテストを実施するために-3 dBのパワー・スプリッタを組み込めるように設計されています。アクセサリには、DUT接続用に50Ω終端器6個と6インチ・SMA-SMAケーブル1個とBNC-SMAアダプタ2個が含まれています。


TF-ENET-B:SMA端子を装備したイーサーネット・テスト・フィクスチャ
(高信号忠実度を実現)  

1000BASE-T:

- モード1:ピーク差動出力電圧(PDOV)、ドループ、パルス・マスク
- モード2:マスター・ジッタ
- モード3:スレーブ・ジッタ
- モード4:伝送歪み測定
- コモン・モード出力電圧


100BASE-TX:

- UTP差動出力電圧
- オーバーシュート
- 信号振幅シンメトリ
- 立ち上がり時間(ベース〜上限値)
- 立ち下がり時間(上限値〜ベース)
- 立ち上がり時間(下限値〜ベース)
- 立ち下がり時間(ベース〜下限値)
- 立ち上がり/立ち下がり時間シンメトリ
- デューティ・サイクル歪み
- ジッタ
- ツイストペア・アクティブ出力インタフェース・テンプレート


10BASE-T:

- ピーク差動出力電圧(PDOV)
- 高調波
- 内部/外部MAU(ノーマル)
- 内部/外部MAU(インバート)
- 100 Ω: TP_IDL / リンク・パルス*
- 負荷1: TP_IDL / リンク・パルス*
- 負荷2: TP_IDL / リンク・パルス*
- 出力タイミング・ジッタ*
- 8.0BT 出力タイミング・ジッタ*
- 8.5BT 出力タイミング・ジッタ*
- コモン・モード出力電圧
*ツイストペア・モデルを使用した場合/使用ない場合

イーサネット・コンプライアンス・テスト対応機器

  10Base-T 100Base-TX 1000Base-T
WaveRunner 64Xi/62Xi/44Xi
WaveRunner 6051A/6050A/6030A
 
WaveRunner 204Xi/104Xi
WaveRunner 6200A/6100A
WavePro7000Aシリーズ
WaveMaster, SDA,DDA

オーダー・インフォメーション

モデル名  
QPHY-ENET イーサーネット・アプリケーション・ソフトウェア
QualiPHY(自動テスト/レポート作成ソフトウェア)含む
TF-ENET-B 10/100/1000Base-Tコンプライアンス・テスト・フィクスチャ

 

LeCroy Ethernet Resources
QPHY-ENET イーサネット・テスト・ソリューション - PDF 330K


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